小型船アドベンチャークルーズのパッキング 寒い地域から熱帯の目的地まで
小型船による冒険クルーズに出発すれば、地球上で最も人里離れた手つかずの自然の数々を身近に体験することができます。南極の氷海を航行したり、生物多様性に富むガラパゴスを探検したり、クロアチアの素晴らしい海岸線で日光浴を楽しんだり、どのような荷物を詰めるかによって、快適さや楽しみ方が大きく変わります。 これらのクルーズでは、通常、コンビニエンスストアや都市の設備から遠く離れた、人里離れた場所を訪れます。 そのため、賢い荷造りは快適さの問題だけでなく、必要不可欠なことなのです。
次の小型船での冒険クルーズに万全の準備で臨めるよう、包括的なガイドをご用意しました。モルディブのような温暖な海域や、北極のような寒い海域など、目的地がどこであっても、です。
日帰り旅行に快適なカジュアルウェア
どこへ行くにしても、カジュアルで快適な服装が基本です。小型船クルーズは、 ガラパゴスやインドネシアなど、高温多湿の熱帯地域を訪れる際には、軽量で通気性の良い素材の衣類を詰めるようにしましょう。特に、日程にシュノーケリングやカヤックが含まれている場合は、速乾性の高い吸湿性の衣類を選ぶようにしましょう。
レイヤリングが、アラスカや南極のような寒冷地で快適に過ごす秘訣です。まずは湿気を吸収するベースレイヤーを着用し、その上に断熱レイヤーを着用し、最後に防風防水ジャケットを着用します(詳細は下記を参照)。気候に関わらず、天候の変化に対応できる多用途の服装を十分に用意しますが、荷物を詰め込み過ぎないようにしましょう。小型船のスペースは限られていることがよくあります。
防水ジャケットと涼しい気候用のレイヤリング
アラスカや南極など、天候が予測できない地域や寒冷地を訪れる場合は、信頼できる防水ジャケットが不可欠です。高品質なジャケットは雨風を防ぎ、軽量で簡単にパッキングできるものでなければなりません。小型船では、甲板で野生動物を観察したり、景色を眺めたりして過ごす時間が長くなるでしょう。そんな時に一番避けたいのは、寒くて不快な思いをすることです。
涼しい気候の場合は、重ね着をしましょう。まずはメリノウールや合成繊維など、体の湿気を吸収する素材でできた保温下着を着用します。これは、湿った衣類がもたらす寒さを避けるために、寒い環境では特に重要です。フリースや中綿ジャケットなどのミドルレイヤーを追加して熱を閉じ込め、防水アウターシェルを上に着ましょう。アラスカや南極のような、天候が急速に変化する地域では、重ね着や脱ぎ着ができると、1日中快適に過ごすことができます。
頑丈なウォーキングシューズまたはハイキングブーツ
小型船クルーズは、船外ツアーなしでは完結しません。船外ツアーでは、険しい地形をハイキングしたり、小さな島々を探索したり、岩だらけの海岸線を歩いたりすることがよくあります。これらの冒険には、頑丈なウォーキングシューズやハイキングブーツが欠かせません。足首をサポートし、凹凸のある地形でもグリップ力があり、防水性のある靴を選びましょう。
ガラパゴス諸島では、ハイキングでは火山岩の上を歩くことがよくあります。一方、アラスカの荒々しい大自然では、ぬかるんだり雪の積もったトレイルに挑戦することになるかもしれません。インドネシアやクロアチアのような温暖な目的地では、通気性が良く履き心地の良い靴があれば、1日中の探索もより快適に楽しむことができます。ウォーターアクティビティを計画している場合は、防水仕様のハイキングシューズが万能で、陸と水の両方の冒険に備えることができます。
日差しの強い場所に行く際には、日焼け止め、帽子、サングラスを忘れずに。
モルディブやクロアチアなど、日差しの強い地域を訪れる予定がある場合は、日焼け対策をリストに加えてください。アラスカのような涼しい気候の地域でも、太陽の光が氷や雪に反射して紫外線が降り注ぐため、紫外線対策は必須です。特に甲板や陸上で長時間過ごす場合は、SPF値の高い日焼け止めが欠かせません。モルディブやガラパゴス諸島のような繊細な海洋環境でシュノーケリングや海水浴をする場合は、サンゴに安全なオプションを探しましょう。
つばの広い帽子は日焼け対策にもなり、偏光サングラスはまぶしさを軽減します。これは、水上にいるときに特に重要なことです。インドネシアでカヤックの下を泳ぐウミガメを眺めるときも、南極で氷の地平線にクジラがいないか探すときも、目の保護は快適さと安全の両面で非常に重要です。
ビーチやウォーターアクティビティに最適な水着とウォーターシューズ
多くの小型船クルーズでは、ガラパゴスでのアシカとのスノーケリングやクロアチアの隠れ家的な入り江での海水浴など、ウォーターアクティビティを思う存分楽しむことができます。水着を忘れずにお持ちください。また、スノーケリングや浅瀬のサンゴ礁の探検を計画している場合は、尖った岩やサンゴ、ウニから足を保護するウォーターシューズをお持ちください。
インドネシアやモルジブのような温暖な目的地では、軽量で速乾性の水着が理想的です。一方、南極やアラスカなどでの冷たい水のクルーズでは、冒険好きな方にはユニークな極寒のダイビングが楽しめるかもしれません。思い切って挑戦するつもりなら、ウェットスーツや保温性の高い水着を準備することをお勧めします。
野生動物観察用双眼鏡
野生動物は、小型船による冒険クルーズの大きな魅力のひとつです。アラスカ沿岸でザトウクジラを観察したり、ガラパゴス諸島の海岸でアオアシカツオドリを探したり、南極半島でペンギンを観察したりする際には、遠くから動物を見つけるために双眼鏡は欠かせません。軽量で防水加工が施され、倍率の良いもの(通常8倍から10倍)があれば、野生動物との遭遇を最大限に楽しむことができます。
予備バッテリーとメモリーカード付きカメラ
小型船による冒険クルーズでは、広大な風景から野生動物との親密な遭遇まで、写真撮影の絶好の機会が尽きることがありません。ご自身のスキルレベルや遭遇する可能性のある状況に適したカメラをお持ちください。ガラパゴスやインドネシアでは、水中カメラで生き生きとした海洋生物を撮影するのも良いでしょう。南極やアラスカなどの寒冷地では、気温が低いとバッテリーの消耗が早くなりますので、予備のバッテリーやメモリーカードを多めに用意してください。ゾディアックボートで上陸する際や雨の中を観光する際に、カメラやビデオを水から守るドライバッグもお忘れなく。
日帰り旅行用デイパック
日帰り旅行には、必要なものをすべて持ち運べる良質なデイパックが欠かせません。カメラ、予備の衣類、日焼け止め、水筒などを収納できる、軽量で耐水性のあるバックパックを探しましょう。多くのクルーズでは、ゾディアックボートに乗って岸に近づくことができますので、多少の水しぶきにも耐えられるバックパックがあると便利です。
入念にパッキングリストを作成することで、小型船による冒険クルーズのさまざまな気候やアクティビティに備えることができます。アラスカの氷に覆われた氷河からモルディブの太陽に照らされたビーチまで、入念に準備を整えておけば、冒険に存分に浸ることができ、後方支援に関する心配事を残すことなく旅を楽しむことができます。