南極の中のアドベンチャー・クルーズ
南極クルーズは素晴らしい環境と野生動物の豊富さが見どころです。
アドベンチャークルーズで地球上の他にはどこにもない世界に冒険に行きましょう。広大なスケールと極端な環境の中の自然に囲まれ、日常とかけ離れた体験ができるでしょう。
終わりのない氷河と氷のはった海水、山々など素晴らしい光景があなたを待っています。空を飛んでいたり、泳いでいたりする野生動物も見どころの一つです。
南極クルーズで行くことのできるベストスポット
ウシュアイア (アルゼンチン) - Beagle Channel - 冷たい風が吹くこの場所は地球上で最南端の町です。南極アドベンチャークルーズを初めてすぐに野生動物を見ることができます。イルカ、ガチョウの群れなどが港の周りで観察できるでしょう。Beagle Channelでは野鳥が大群で空を飛んでいく姿を楽しむことができます。カモメの仲間になるアジサシ、ウミツバメ、 そしてタイミングが合えばマゼランペンギンと出会うことができます。アシカやネズミイルカなどは比較的簡単に見つかります。
Drake Passage - イギリスの私略船の船長フランシス・ドレイクから名づけられました。このパッセージを通ることが南極への一番近道ですが、少し荒れた海水があるのが特徴です。アホウドリが下降する姿、氷山、巨大なクジラたちがこのスポットでの魅力です。もし海水が穏やかな場合は、イルカ、ザトウクジラなどの美しい海洋生物が観察できることでしょう。このエリアは温かい潮流と冷たい潮流が重なる場所でもあるので、海鳥の種類が劇的に変化するところを見るのが楽しいでしょう。
サウスジョージア島では陸上の目覚ましく変化する地形を楽しむことができます。自然だけでなく、興味深い歴史的なスポットがあることでも人気の高い場所です。有名なスポットとしては、サー・アーネスト・ヘンリー・シャクルトン(最南端到達の新記録を作った南極探検者)の墓、美しい入り江、クジラの歴史博物館があります。何万匹ものキングペンギンがビーチで生息しています。他にはゾウアザラシ、マカロニペンギン、アシカなど豊かな生物も観察することができます。
ファークランド島は壮大なスケールでのバードウォッチングや文化的な体験ができ、そして漂流した船を見ることがきます。南アメリカの文化とビクトリア時代の文化が融合していて、大変興味深い場所でしょう。ファークランド島の海岸でのハイキングはその豊かな環境と野生動物を楽しむことができます。アホウドリ、ウミツバメなど海鳥がたくさんいます。ペンギンも何種類も集まり、そのかわいい姿を見ることができます。地元の教会や博物館なども観光スポットとしてお勧めです。
南極半島 - ほとんどの南極アドベンチャークルーズが行く場所です。山地の氷河に囲まれた南極の大陸に足を踏み入れることができます。Brown Bluffに行くことができれば、ペンギン達が交尾、産卵している様子を見ることができるでしょう。アシカたちは海の中でペンギンたちがやってくるのを待っているでしょう。ゾディアックボートに乗って半島の西側にあるCierva Coveの氷山を見ることができます。そのエリアはザトウクジラ、アシカ、ペンギンたちを観察することができます。
South Shetlands - 南極クルーズで行くこの島は温泉や昔のクジラ工場などを見ることができます。海鳥もたくさん生息していて、ガチョウやウミツバメを観察できます。ペンギンの生息地ともなっているので、交尾、産卵している姿と出会うことができます。
Ross Sea - 南極クルーズの中でも最も冒険的でエキサイティングなスポットです。遠洋にありニュージーランドの近くに位置します。シャチ、ザトウクジラ、ミンククジラなどの巨大海洋生物が生息していて、この地域独特のアシカもいます。乾いた谷や30メートルの高さの氷の棚と呼ばれる場所にヘリコプターで行ったり、雄大な自然を見ることができます。歴史的なスポットでもあるので、徒歩で廻るのも魅力的です。ペンギンが好きな観光客が楽しめるスポットでもあります。
South Orkney Islands - 南オークニー諸島にはアルゼンチンの研究施設があります。1903年に設立され、気象データを観測している場所となります。素晴らしい自然の光景があり、ペンギンやツバメが見どころとなっています。崖の麓にあるビーチにたくさんの海鳥が生息しています。沖合ではクジラが泳ぎ過ぎる姿を見ることができるでしょう。ビーチを歩くツアーは研究所の許可をもらって行います。
南極の基地キャンプは、そびえ立つ氷河と手つかずの自然に囲まれた場所にあり、氷の大陸の息をのむような美しさを探索する科学者や冒険家にとって重要な前哨基地となっています。この辺境の地を訪れる小型船クルーズの乗客は、人間活動の影響がほとんどない環境で、ペンギンのコロニーから回遊するクジラまで、他に類を見ない野生生物を目撃できる貴重な機会を体験できます。 これらのクルーズでは、有名なポート・ロックロイなどの研究施設に立ち寄ることも多く、旅行者は気候変動の影響を研究する科学的な取り組みを垣間見ることができます。 環境保護に関心のある旅行者にとって理想的なこれらの親密な航海は、環境への責任をより強く意識し、南極の凍てつく荒野の驚異をより深く体験することができます。
南極アドベンチャークルーズのベストシーズン
南極の冬はとても厳しい環境にあるので、観光は11月から3月の温かめの季節となります。11月はまだ気温が寒いですが、新しい氷が氷山からかけて、海水に漂っていることでしょう。野生動物もまだ一番多い季節ではないですが、ペンギンと海鳥が交尾、産卵している姿を見ることができます。12月から1月は日照時間が一番長く、野生動物が最も豊富な時期でしょう。その分観光客も多くなっていますが、それでもツアーに参加する価値はあります。2月と3月は陸上で少し泥が顔を出していることでしょう。野生動物も多くが旅立った後となります。観光客が少なることが利点となります。そして、クジラが一番見れる季節でもあります。暖かい季節なので、より南の遠隔地に足を運ぶことができるでしょう。
南極へのたどり着き方
南極に行くには南アメリカかニュージーランドからクルーズボートに乗ることができます。国際空港で便利なのは、チリのSantiago、アルゼンチンのBuenos Aires、ウルグアイのMontevideo、それかニュージーランドのクライストチャーチかウェリングトンです。ここからクルーズボートの出発港に近い国内線に乗り継ぐことができるでしょう。
アドベンチャークルーズの出発港はどこ?
ほとんどの南極アドベンチャークルーズはアルゼンチンのウシュアイアから出発します。ここにはブエノスアイレスかサンティアゴから飛行機を乗り継ぐのが便利でしょう。その他のクルーズはチリのPunta Arenasから飛行機で南極に行くところからツアーが始まります。ウルグアイのMontevideoから始まるクルーズもあります。Montevideoはウルグアイの首都なので、国際線があります。ニュージーランドのBluffから出発するクルーズもあり、ここにはクライストチャーチやウェリングトンから移動する必要があります。
南極クルーズに参加するにあたって
早めの計画と予約を心がけましょう - 自分の行きたいクルーズボートに乗るには、早めの予約が必要です。12月か1月にアドベンチャークルーズに参加するのであれば、人気が高いので尚更です。港に一日前に到着する予定でいることをお勧めします。南極に近いエリアの天候は変わりやすく、飛行機などに遅れが出る場合がありますので、クルーズボートに間に合うように余裕を持ちましょう。
自分に合った旅程を選びましょう - 船酔いしやすい、陸上でできるだけ観光をしたい、歴史のあるスポットに興味がある、観光客の賑わいがあるのは嫌だ、野生動物をたくさん見たい、寒い気温も気にならないなど、旅程を選ぶうえでは自分に合ったクルーズボートを予約しましょう。
パッキング - 天候が変わった時に調節しやすい服装を持っていきましょう。トレッキングの最中に立ち止まり、動物を観察する際に寒くならないようにレイヤーを重ねられるようにしましょう。雨合羽、日焼け止め、手袋、帽子、温かいブーツなど動きやすく、温かい服装を用意しましょう。カメラと双眼鏡も忘れずに!
船酔い - Drake Passageは荒い海水で有名ですので、船酔いになりやすいです。医者に相談するなどして、薬を用意しましょう。
アルゼンチンではアメリカドル、カナダドル、オーストラリアドルで支払いをする必要があります。南極には通貨はありません。南極半島のLockroy港ではドル、ポンド、ユーロなどが使えます。クレジットカードも使用できますので、用意をしましょう。